設計とコンセプト
NetCrunchサーバーの概要。監視エンジン、NetCrunchコンソール、データベース、追加ツール、高度なネットワーク視覚化の重要な概念をご確認ください。
設計
NetCrunchは相互通信する複数のコンポーネントで構成されています。大部分はNetCrunchサーバー上で動作し、ユーザーがリモートで実行できる管理コンソールを使用して構成を行うことができます(推奨)。データベースを備えた追加のNetFlow Collectorも、NetCrunch Server環境の一部です。 監視エンジンは、監視タスク (監視プローブに含まれているプロセスと同じセット) を実行します。
ダッシュボードサーバー (GrafCrunchサーバー) は、別のマシンで実行できます。
サーバーは、適切なリソースを与えられた専用機(仮想環境も可)である必要があります。もしギガバイトクラスのデータを処理したいのなら、SSDディスク、マルチコア以上のマシンが必要となります。詳細は、 システム要件 をご参照ください。
また、NetCrunch サーバーは、NetCrunch サーバーに継続的な可用性を提供するvSphere Fault Tolerance とも連携します。
NetCrunch コンポーネント
サーバーサービス
NetCrunchサービスの完全なリストは次のとおりです:
- NetCrunch Server
- 中央サーバーは、他のコンポーネントの監視ロジック、パフォーマンストレンドストレージ、通信インフラストラクチャを提供します。 これは、「監視エンジン、サービス」、「NCサービス」、「NCイベントDB」などの追加サービスの親プロセスです。
- NCサービス
- サーバー拡張機能として機能する追加のバックグラウンドプロセスです。 アクション、統合、メッセージ処理、タスクスケジューリングなどを処理します。
- NCイベントDB
- イベントデータベースとそのすべてのタスクを処理します。
- NCレポート
- レポートレンダリングエンジン
- NetCrunch Advanced SQL Server
- イベントログデータの処理、保存、アクセスコントロールを提供
- NetCrunch Flow Collector
- NetFlowデータの収集や解析
- NetCrunch Data Updater
- NetCrunchで使われる各種ファイルを更新
- NetCrunch Guard Service
- サーバーの動作保護
- NetCrunch Web Server
- Webコンソール、モバイルコンソール、REST APIへのサービスを提供するWebサーバー 最新のセキュリティパッチを使用し、TLS1.3を含むHTTPSのサポートが含まれています
- NC Hooks
- NetCrunch Webサーバー用のWebhook処理プラグイン
- NC REST API
- RESTクエリを処理するための個別のプロセス。 NetCrunchWebサーバー用のプラグイン
- クライアントリクエスター
- WebサーバーとNetCrunch間の通信リレー
監視エンジン
監視エンジンプロセスは、NetCrunch Serverに統合された監視プローブです。独立したエンティティとして実行され、SNMP、各種OS、仮想化、ネットワークサービス、インターフェース、その他数百センサーを監視するために個別のエンジンを管理します。
Windows、mac OS、Linux、BSD、ESXi、Hyper-VなどのOS監視エンジンを使用するには、適切なデバイスタイプを設定する必要があります。参照: 監視と配列の自動化.
コンソール
コンソール
NetCrunchは、任意のWindowsシステムにインストールできるデスクトップ管理コンソールを使用して設定ができます。 コンソールは、3つの異なる接続暗号化方式を利用できます。
- ローカル (TCP)
- Webサーバー (WSS)
- NetCrunch Connection Cloud (HTTPS,WSS)
NetCrunch Web サーバーには、ローカルでのみ使用する場合でも SSL証明書を使用することを推奨します。この場合、デスクトップコンソールでも安全な SSL接続を使用できます。
リモートアクセスの場合、NetCrunch Connection Cloudを使用してインターネット経由でコンソールを安全に使用することもできます。
コンソールは、大量のデータキャッシュを持ち、変更データのみをネットワーク経由で転送します。その結果として、全てのデータが更新や遅延なく画面上に反映されます。コンソールは、複雑な画面レイアウト(複数の画面のために)を作成し、保存することができます。
GrafCrunch
NetCrunchには、オープンソースプロジェクトGrafanaのフォークが付属しています。これはオープンソースのパフォーマンス視覚化プロジェクトのトップの1つです。 GrafCrunchは、ライブパフォーマンスダッシュボードを作成する可能性を大幅に高め、様々なソースからのデータを提示できるようにします。 GrafCrunchには個別のインストーラーがあり、NetCrunchと統合されています。 これにより、Grafanaでサポートされている複数のNetCrunchサーバーやその他のソースからダッシュボードを簡単に作成できます。
Web コンソール
HTMLベースのコンソールでサーバーへすぐにアクセスできます。 このコンソールを使用するには、1年以内の最新のブラウザが必要となります。 また、ユーザーアカウントやアクセス権プロファイルを使用し、このコンソールへのアクセスを管理することもできます。
Webコンソールは主にブラウジング機能を提供します。 監視構成、監視ポリシーを編集するには、管理コンソールが必要になる場合があります。グラフィカルデータビューは、Webコンソールでも編集できます。
基本コンセプト
当初から、少なくとも数百のデバイスと数千のパラメータを監視できるようにNetCrunchを設計されておりました。 NetCrunchは、単一のサーバーのみを使用して、数千のデバイスと数十万のパラメーターを監視するために適切に拡張できております。拡張アプローチは、パフォーマンスと人間工学の両方を重視しています。
ポリシーベースの構成により、複雑なインフラストラクチャの管理は簡単に行えます。 監視対象ノードごとに個別のアラートとレポートを設定する代わりに(他のプログラムではノード毎に数分かかる場合があります)、プログラムはポリシーに基づいてそれらを自動的に適用します。
ネットワークアトラス
ネットワークアトラス は、全てのネットワークデータを含む、中央データベースです。アトラスノードビューの階層構造で整理されています。
アトラスには全てのネットワークデータを含みます。様々なマップを体系化するのに役立ち、多くのビューが自動的に作成されます。
アトラスの基本要素は、ネットワークノード (単一アドレスのネットワークエンドポイント)です。 アトラスツリーは、全マップの階層構造を表示し、各基本要素のステータスをすばやく把握するのに役立ちます。
アトラスマップ
アトラスノードビュー は、ネットワークアトラスのノードのグループの様々な側面を表示し、ノード、マップ、ダッシュボードなど、複数のページで構成されています。
アトラスは、すべてのノードの情報が閲覧可能なビューから開始します。 このビューは、ステータス、トップチャート、NetFlowのようなトップレベルダッシュボードを表示します。 残りのマップは、セクションに分割されています。
IPネットワーク
IPネットワークは、ビュー/マップから構成されます。各ネットワークは定期的に現在の状態を反映させるため再スキャンを行うことができます。
デフォルトでは、ノードビューには、デバイスモデルとOS名によって自動的にノードアイコンが表示されます。
サイト
同じネットワークアドレスを持つノードの監視の混乱を防ぐために、サイト(別名はアドレス空間)の概念を導入しました。
-ローカル - NetCrunchサーバー - NetCrunchサーバーによって表示(ローカル)される全てのアドレスを意味します。 負荷分散のために、このアドレス空間内に追加の監視プローブを配置できます。
2つの場所が同じプライベートネットワークアドレスを使用する場合、2つの異なるアドレス空間が作成されます。
ネットワークトポロジー
ネットワークトポロジーに関するビューが含まれています。論理 (ルーティング) および物理接続マップ (レイヤー 2) が含まれます。
ルーティングマップ
IPネットワークに接続されているルーターなどのデバイス間の接続が表示されます。
物理的な接続
トップレベルのビューにはスイッチ間の接続が表示され、各スイッチポートマッピングは別のビューに表示されます。 各セグメント (単一スイッチ) ビューには、各スイッチポートのトラフィックのサマリが自動的に表示されます。
ライブネットワークインターフェースステータス
NetCrunchは、スイッチのポートとインターフェースのビューを提供し、特定のインターフェースのライブステータスも提供します。
カスタムビュー
このセクションではネットワークデータを編成することができます。ユーザーが作成したビューと定義済みの自動的なビューの両方を含みます。
ダイナミックノードビュー & フォルダ
典型的なアトラスを基に、次のような自動的なマップ(ダイナミックビュー)を用意しています。
- 問題ノード
- 無応答ノード
- アクティブアラートのノード
- 監視プローブ
- レシーバーノード
- ビジネスステータスノード
- サーバータイプ (Linux、Windows Serverなど)
- デバイスグループ (プリンタ、スイッチ、無線機器など)
- ワークステーション タイプ(Windows 7、Windows 8、Windows 10など)
- ロケーション (オフィス、ビル1、サーバールーム - SNMPデータから取得または手動データ追加)
- ネットワーク上の役割 (ネットワーク、プリンター、サーバー、ワークステーション)
- Windows ドメイン
- 仮想マシン
- 組織
- VLAN
- OS 監視
- テンプレートを使用するノード
上記のマップはダイナミックビューであり、随時更新されます。
ライブマップ、ダイアグラム、ダッシュボード (グラフィカルデータビュー)
グラフィカルビューは、さまざまなパフォーマンスおよびステータスデータをグラフィカル形式で表示するように指定されています。 それらは、多くの小さな要素を配置できる図/マップの形式にすることができ、画面に収まらない場合は、通常のマップのようにドラッグしてズームできます。
別のオプションは、指定された比率でパネルを作成し、その中に要素を配置することです。 このようなパネルは、サイズに関係なく、特定の比率の画面に適合します。 パネルはスクロール可能ではなく、使用可能なスペースに収まるように常に拡大縮小されます。
監視依存関係
監視依存関係 はネットワークの接続を反映し、到達できないネットワークコンポーネントへの監視を無効にしてアラートを抑制します。
NetCrunchは、ノードルート、仮想化ホスト、既知のL2スイッチの接続から依存関係を設定できます。
監視パック
監視パック は、レポートや監視のために収集されるパフォーマンスパラメータとイベントのグループです。
監視パックは、(Windowsサーバー毎やCiscoスイッチ毎に特定のルールによって)自動的に、または手動的にノードに割り当てられます。 NetCrunchは、多数の定義済み 監視パック があります。
デバイスタイプごとの自動監視
多数の定義済み監視パックは、デバイスタイプ情報によって自動的に割り当てられます。
そのため、適切なデバイスタイプの設定はNetCrunchでは最も重要です。
ネットワークコンポーネント情報をActive Directoryから取得する場合は、デバイスタイプが大抵は自動的に設定されます。
多くのSNMPデバイスも自動的に見つけ出すことができます。
プリンタやLinuxマシンのようなその他デバイスは、自動的に監視されるようにデバイスタイプを設定する必要があります。
例:
新しい「mac OS 」デバイスを監視する必要がある場合は、次の簡単な2つのステップのみで設定できます。:
- アトラスへデバイスを追加
- デバイスタイプを 「mac OS」システムへ設定
これでノードには自動的に「mac OS 」監視パックが設定されます。
イベント&アラート
アラートは、監視プログラムの基本的な利用方法であり、必要不可欠な機能です。NetCrunch は、イベントの相関関係の設定やアクションの実行条件の設定を設定することで、高度なアラート処理を可能にします。
NetCrunchでは、イベント+アクションをアラートと呼んでいます。
最も単純な(デフォルト)アクションは、NetCrunchイベントログにイベント情報を書き込むアクションです。各イベントごとに異なったアクションリストを割り当てることができます。アクションには、通知(Eメール、SMSテキスト)や実行スクリプトやプログラム(リモートマシン上も含む)のようないくつかの設定調整が可能なアクションを含みます。アクションは、アラートが発生した際とクローズ(終了)した際に実行します。
外部イベント
監視プログラムとして、NetCrunch はステータスイベント、パフォーマンスメトリックアラート(カウンタ)のアラートのようなイベントの主な供給源です。また、プログラムは外部のイベントを監視できます。SNMP トラップ、Syslog メッセージ、テキストログ、Windows イベントログエントリのアラートを発生させることができます。
アクティブアラート
多くのアラートは短命であり、接続や電力の問題のように、自己補正されます。管理者はログを探すよりも現存する問題に集中する必要があります。NetCrunch は、内部アラートを相関させ、クローズされたアラートをアクティブアラートビューから消すことにより、簡略がします。プログラムは、クローズするイベントの定義により、外部イベント(SNMP トラップ、Syslog など)の相関関係を定義できます。
条件付きアラート
通常のアラートは、ノードがDOWN や外部からの通知を受信したときのように、イベント定義に基いて動作します。 発生しなかった場合や予定外の発生の場合は?これは、条件付きアラートで解決できます。Syslog メッセージを受信しなかった場合、指定した時間範囲にイベントが発生した場合のように、複雑なシナリオを設定できます。
アラートの発生条件:
- イベント条件
- 前回のイベントから以下の時間経過後にイベント発生
- 直近の時間内でのイベントの頻度
- 以下の時間範囲内
- 以下の時間範囲外
- 以下の時間内にイベントがない場合
- 前回のイベントから以下の時間内にイベントがない場合
- 以下の時間を経過後もイベントがアクティブな場合
複合イベント
指定した時間内に(異なるノードの)複数のイベントが発生した場合や、同じ時間帯にアクティブ状態になった場合に、イベントを発生させるよう高度な相関関係を設定できます。アクティブ状態の複合イベントについては、全てのイベントがそれぞれ相関関係(アラートをクローズする条件)を持っている必要があります。複合イベントを利用することで、2つの冗長インターフェースがDOWN した場合のアラートを定義できます。
アラートアクションとエスカレーション
イベントへの応答として、NetCrunchは一連のアクションを実行できます。 アクションはすぐに実行できるほか、もしアラートがクリアされていない場合には、指定した時間経過後に実行させることや、最後のアクションを繰り返し実行することができます。例えば、複数のユーザーに通知し、一定の時間イベントがアクティブな状態の場合にサーバーの再起動操作を実行します。
参照: アラートアクション
アクションの実行制限
ネットワークノードが所属するアトラスビュー(マップ)や指定した時間範囲によって、アクションの実行を制限できます。これによって、例えばノードの場所によって異なる通知を送るなど、柔軟なアラートスクリプトを作成できます。また、アラートスクリプトは複数のアラートのために使用できますので、重要度によってアクションの実行を制限することも可能です。
アラートの抑制
NetCrunch は、デバイスの誤作動によるアラートの大量発生を回避するため、様々な技術を使用しています。デバイスがNetCrunch にSyslog やSNMP トラップを送信したとき、プログラムは数秒間待機し、もし同じメッセージが複数回表示された場合には、複数のアラートを生成しません。また、中継機の接続不良による誤ったイベントの発生を抑制するよう、他の技術(イベントの抑制)を使用しています。
NetCrunch ツール
IPTools
IPToolsは、デバイスの可用性、ホスト上のネットワークサービス、ポートスキャン、トレースルート、接続帯域などをチェックするセットです。
パフォーマンスの傾向解析
NetCrunchパフォーマンストレンドデータにアクセスします。指定期間(日、週、月、年)のトレンドチャートやデータ分布を解析できます。 また、一つのチャートで複数のパラメータを比較することができます。
SNMP MIB コンパイラ
このプログラムは、NetCrunch MIBライブラリーを拡張するために、MIBファイルをコンパイル可能です。
レポート
様々なNetCrunchレポートの表示・管理が可能です。